【惡の華】の感想とあらすじ。ドロドロと緊迫したストーリー展開が魅力で読み応えのある作品

文学が好きで平凡で内気な少年に、ある日魔が差してとってしまった行動を発端に、何も起こることなく過ごせたはずの中学生活が一変してしまいます。

もし自分だったら、、などと考える隙も無く引き込まれる緩急を持った展開が見事な作品「惡の華」を紹介します。

 

1【惡の華】作品紹介

惡の華は「このマンガがすごい! 2011」のオトコ編で10位にランキングされました。
作品自体は別冊少年マガジンに2009年から5年にわたって連載された作品です。

また、2013年にアニメ化、その後しばらく経った2019年に実写映画化もされています。
息が長くメディア化されているところも作品の出来栄えが良いということの証明です。

2【登場人物】

春日高男(かすがたかお)
この物語の主人公でクラスでごく平均的な目立たない立ち位置の中学2年生です。
ボードレールの詩集「惡の華」がお気に入りで内向的な性格で、同じクラスの「佐伯奈々子」に密かに恋心を抱いています。
ある日の放課後忘れ物を取りに教室に戻って取った衝動的な行動から思わぬ事態になってしまいます。

仲村佐和(なかむらさわ)
高男と同じクラスの女の子で問題児。
教師に面と向かって「クソムシが」と吐き捨てるあたりは周囲としても相当扱いづらい生徒であることがわかります。
高男に対してある契約を結ばせ粘着質的につきまといます。

佐伯奈々子(さえきななこ)
高男と同じクラスで成績優秀で美人でありマドンナ的な存在です。
性格もおしとやかで大人しくいかにもお嬢様的なキャラ。
しかし、高男に告白されたあたりから自分でコントロールできない感情が支配し始めていきます。

常盤文(ときわあや)
高校生になった高男がふとしたことで知り合い小説を通して急速に距離が縮まっていきます。

 

 

3【あらすじと感想】

この漫画のタイトルとなった同名のボードレールの「悪の華」。この小説を愛するどこにでもいる普通の高校生である主人公の「春日高男」は同じクラスの「佐伯奈々子」に密かに思いを寄せていました。

そして先生に向かって「クソムシ」と言い切るクラスの問題児「仲村佐和」
この3人を中心に物語は始まり、やがて深い闇へと進んでいきます。

ある日の放課後に高男は教室に忘れ物を取りに戻りますが、偶然憧れの佐和の体操着袋が落ちているのを見つけ衝動的に持ち帰ってしまいます。
誰にも知られていないはずでしたが体操着を盗んだことは佐和に見られていたのでした。

佐和は高男に体操服のことは黙っていてやる代わりに「契約」を要求し交わします。
高男は体操着の事がばれるのが怖く佐和のいいなりとなっていきます。

物語は想像を超えるほどの緊迫を持って突き進んでいきます。
やがて夏祭りで大きな事件を起こします。

物語は後半から高校生活に入り展開も新たに描かれていきます。
ラストに向かって作者がこれ程読み手を圧倒するような計算をしていたのかと驚かされてしまいます。
奇才「押見修造」の描く漫画はどの作品もそうですが日常にはありえないようで起きたらとても怖い世界に引き込まれてしまいます。

さわやかな青春ストーリとは一線を画したドロドロとして緊迫したストーリー展開が魅力なおススメの作品です。

4【惡の華】のデータ

作者【押見修造】

出版社 【講談社】

掲載誌 【別冊少年マガジン】

連載期間【2009年~2014年】

コミック 【全11巻・完結】

 

 

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Posted by Windy