【アイアムアヒーロー】の感想とあらすじ。平凡な日常を襲った謎のウィルス。ZQNとは一旦何なのか!
平凡だった日常生活に突然謎の感染症によるゾンビが街を覆いつくすパニックゾンビホラーです。
宝島社「このマンガがすごい!」で2010年オトコ編第13位、2011年オトコ編第9位、2013年オトコ編第8位の作品です。
目次
1)作品紹介
この物語の主人公「鈴木英雄」は、売れっ子漫画家になる夢を抱きつつ悶々と漫画家アシスタント生活を続ける35歳の独身中年男です。
出典「アイアムアヒーロー」より
タイトルの「アイアムアヒーロー」は主人公が実はカッコいいヒーローだったと言うわけではないんですね。
主人公の名前が「英雄」(ひでお)なので、自分を誇示するために「エイユウ」=「ヒーロー」ということで「アイアムアヒーロー」と自分を奮い立たせる時に自らに言い聞かせています。
出典「アイアムアヒーロー」より
何らともあれ、見た目もパッとせず、世間の底辺で足掻いている悲哀に満ちた負け組中年男といった主人公英雄ですが、「てっこ」と言う名の彼女が居てなかなかリア充なのです。
まあしかしその彼女も普段は英雄に優しいのですが、酒癖が悪かったり更には元カレは売れている漫画家と英雄のプライドをチクチクと傷付けてきます。
出典「アイアムアヒーロー」より
それでも英雄は優しく「てっこ」に接します。
実にいい奴なんですね。
そんな感じで、単行本1巻程はしがない(クセのある)漫画家の日常として物語が進んで行きます。
随所に霊のような物の怪のようなモノが登場して、何の漫画なのか分からなくなり掛けた頃事件と言うか作品の軸となる出来事が起こります。
いや、既に世の中は既に蔓延していたのに英雄は意に介していなかったのでしょう。
この作品は分類上はゾンビものです。
出典「アイアムアヒーロー」より
具体的な展開は読んでのお楽しみとして、読んでいて退屈する事なく最終巻まで一気に読める作品になってます。
この記事を書いているのは2020年4月末なのですが、日本はもとより世界中が新型コロナウィルスの蔓延で大変な状況なのですが、まさに状況が被っている感覚でとてもリアルでした。
作品ではゾンビの事を「ZQN」(ゾキュン)と呼んでいます。このZQNから逃げ回る事になりますが、
序盤に女子高生「比呂美」と一緒に行動する事になります。
出典「アイアムアヒーロー」より
しかしながら逃げる最中で思わぬ災難ご比呂美を襲います。
比呂美を見捨てることが出来ない英雄は困難を無事切り抜けられるのか、怒涛の展開が繰り広げられます。
単行本全22巻ですが、あっという間に読み終えられる程引き込まれます。
どうぞ、恐怖のゾンビ、いやZQNワールドを体験してみて下さい。
2【アイアムアヒーロー】のデータ
作者【花沢健吾】
出版社 【小学館n】
掲載誌 【ビッグコミックスピリッツ】
連載期間【2009年~2017年】