【三丁目の夕日】の感想とあらすじ、昭和という時代はこんなにも優しさであふれていた

第2次大戦が終わり、戦後の混乱も落ち着いた昭和30年代。
人々が日本人としての生活を取り戻した頃が舞台となっています。
読むほどに昭和の良き時代がしのばれる作品となっています。

1.作品紹介

この漫画を原作として映画化されているので、知っている方は多いと思います。
さて、「三丁目の夕日」ですが、気がついたらビッグコミックオリジナルでずっと読んでた。
という感じで、とても古い知り合いのような漫画です。
平成の初め頃に一気に単行本をオトナ買いした記憶があります。
その時に最初の作品から読み返したのですが、改めてこの3丁目の世界観に浸
れてほっとさせられる。そんな漫画です。
単行本の1巻はちょっと毛色が違っていて、今の3丁目の夕日とは違った感じの読み切り短篇集になっています。
これはこれで気に入ってるんですけどね。
2巻以降は現在も続いている3丁目の夕日となっています。
三丁目の夕日には沢山の登場人物が色んな物語を届けてくれます。
住人それぞれが入れ替わりでスポットが当たる感じでお話が展開されます。

中心的一家が鈴木オートを営んでいる鈴木家です。
長男の一平君がいわばこの三丁目の夕日の主人公といえます。

(コミックス3巻でもこの物語の主人公と書かれていますね。)
鈴木オートに地方から集団就職(という言葉も当時の世相ですね)で上京してくる六郎さん。
その六郎さんの妹で体が弱いサクラちゃん。
駄菓子屋の主人の茶川さん。「あくたがわ」ではなく「ちゃがわ」です(笑)
一応「芥川賞」を狙っています。
店のくじでは「スカ(ハズレ)」を水増しするなどちょっとひねくれた独り身だったのですが
知り合いのホステスが置いて言った淳之助という小学生の男の子と二人暮らしで、彼と暮らすうちに
優しさを取り戻していきます。
ほかにもいじめっ子の勝っちゃん、お金持ちから貧乏になってしまったミカちゃんなどなど。
説明しきれない程の登場人物がいますが、とても身近な存在という錯覚に落ち入ります。
物語の特徴の一つとしては決して不遇なストーリーが展開されても最後ハッピーエンドに落ち着くことは無く、人生の悲哀を受け入れつつ終わっていくというもの。
ありがちな奇跡的などんでん返しにより無理やり良い話にするより、しんみりと人生とはなんぞや、を教えてくれる西岸先生には本当に感服させられる作品です。
西岸先生にはいつまでもお元気でご活躍していただきたいものですね。

2.「三丁目の夕日」のデータ

作者【西岸良平】
出版社 【小学館】
掲載誌 【ビッグコミックオリジナル】
連載期間【1974年~】

漫画書評

Posted by Windy